実家の遺品整理をしようと思っても、何から手をつけたらよいか迷う方は多いでしょう。自力で終えられるものなのか、それとも専門業者に依頼した方がよいのかなど、初めてのことばかりで戸惑ってしまいますよね。
当記事では、実家の遺品整理の進め方について詳しく解説します。自力で行う場合と業者に頼む場合の費用相場や、「捨ててはいけないもの」などの注意点も紹介しますので、実家の遺品整理をしようと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
実家の遺品整理はいつから始める？｜代表者・時期・注意点を解説
まず初めに、実家の遺品整理を行うべき人・適切な時期・注意点について解説します。あくまで一般論にはなりますが、ポイントを押さえないとトラブルを招く可能性もあるため注意しましょう。
実家の遺品整理は誰が行う？
遺品整理は本来、遺品を引き継ぐ権利のある「相続人全員」で行います。ただし、一般的に次順位の相続人は故人と一番近い親族が行うケースが多いです。相続人と遺族は厳密には異なり、遺言書に明記があれば、他人でも相続人になり得るため、遺族であっても勝手に遺品整理を行えないこともあります。
故人の遺言書やエンディングノートが無い場合は、法律によって定められた「法定相続人」が、優先順位に則って故人の財産を相続します。個人の独断で遺品整理をすると、相続や親族間のトラブルになりかねないため、事前に「誰が何を相続するか」「遺品整理を誰が行うか」を親族間で明確にしてから始めることが大切です。
なお、相続を放棄する場合には遺品整理が託されます。相続放棄をした人は遺品整理ができなくなり、遺品に触れてはいけません。もし相続人全員が相続を放棄した場合は、家庭裁判所にて「相続財産管理人」が選任され、遺産の管理と相続財産の清算を実行します。よって、当初の相続人が遺品整理を行う必要はありません。
実家の遺品整理はいつ行う？
遺品整理は四十九日法要の後に行うことが多いです。主な理由は以下の3つです。
- 遺族の気持ちの整理がついた時期である
- 故人の親族が一斉に集まり、遺品について話し合える
- 四十九日に形見分けをするのが一般的である
ただし、必ずしも四十九日後が適しているわけではありません。場合によっては、四十九日よりも前に行った方がよいこともあります。
絶対に四十九日よりも前に行うべきことや、四十九日を待たずに遺品整理を行うメリットについては、以下の記事で詳しく解説していますので、よろしければご覧ください。
実家の遺品整理を行う際の注意点は？
実家の遺品整理を行う際は、上述した「親族間で事前に話し合う」こと以外に、「捨ててはいけないもの」に注意しましょう。
捨ててはいけないものの代表例には、以下のようなものがあります。
- 現金・印鑑・身分証明書などの貴重品
- 土地の権利書・契約書類等
また、以下の記事では上記以外の捨ててはいけないもの、万が一捨ててしまった時の対処法を詳しく解説しています。よろしければご覧ください。
実家の遺品整理の具体的なステップは？｜パターン別に解説
実家の遺品整理を行う際の具体的なステップは以下の4つです。
①遺言書あるいは、エンディングノートの有無を確認する
遺言書やエンディングノートがあれば、故人の意思や希望を尊重しつつ遺品を整理できます。法的効力の有無を問わず（エンディングノートにはありません）、まずは存在を確認しましょう。
遺言書が無い場合は、相続人全員の「遺産分割協議書（要印鑑証明書）」を作成したり、公証役場や顧問税理士に確認したりといった作業が必要になることもあります。
②遺品整理を行う日を決める
できる限り相続人が一堂に介した時に、遺品整理を行う日を決めます。同時に、自力で行うのか業者に頼むのか、費用の分配等に関しても代表者は伝えられるようにしておきましょう。
③遺品の仕分け・形見分けを行う
実際に作業に入ったら、遺品の仕分け・形見分けを行います。まずは上述した貴重品などの「捨ててはいけないもの」を探し出し、故人の意思に則って、親族や故人と親交が深かった方へ遺品の一部を贈りましょう。
④不用品を処分する
遺品の仕分けと形見分けが終わったら、不用品を処分します。自治体のルールに則って廃棄したり、人に譲ったりして不用品を減らしましょう。遺品整理業者に依頼すれば1日で作業を終えられるため、おすすめです。
実家の遺品整理にかかる費用や期間は？
実家の遺品整理は自力で行うことも可能ですが、専門業者に依頼する方が断然おすすめです。自力で行う場合と業者に依頼した場合の費用相場と期間についてまとめました。
| 費用 | 期間 | |
| 自力で行う場合 | 約1～10万円（粗大ごみ処理手数料／家電リサイクル料等） | 1週間～1年以上（数年かかっても終わらないことも） |
| 業者に依頼した場合 | 約40～60万円（※3DK以上の一軒家の場合） | 1～2日程度 |
自力で行った方が費用面は安く抑えられるでしょうが、相当な手間と労力、さらには「いつまで経っても終わらないリスク」も伴います。費用対効果を考慮するのであれば、まずは専門業者に見積りを依頼してみましょう！当記事でご紹介する「不用品回収ラクエコ」は、お見積りが無料で、お見積り後のキャンセルにも一切料金は発生しないためおすすめです。
なお、遺品整理を自力で行うその他のメリット・デメリットに関しては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
実家の遺品整理に関するお悩みを解決！Q＆Aまとめ
実家の遺品整理を進める際に起こりがちな疑問・質問をまとめました。不安を解消して、スムーズに遺品整理を進めましょう。
遺品整理業者はやばい？自力でも進められる？
一部の悪徳業者に依頼すると、請求トラブルなどに発展する危険性があります。ただし、上述した通り自力で全て行うのもハードルが高いです。
遺品整理を行う際は、優良業者を選ぶことが大切です。優良業者の選び方については以下の記事で詳しく解説していますので、よろしければご覧ください。
親が亡くなった後、実家に住む時に必要な手続きは？
親の死後、実家を相続し住み続ける場合は早めに名義変更の手続きを行うことが望ましいです。手続きに期限はありませんが、名義変更をしないまま放置していると、新たな相続が発生した場合に登記が困難になったり、家を担保としたローンが組めなかったりといったデメリットがあります。
実家の遺品整理はどのくらい大変？
実際に実家の遺品整理を体験した方の口コミや体験談を通して、その大変さを知ることができます。
こちらのブログでは、母の遺品を5年がかりで片付けた方の体験談が紹介されています。また、遺品整理にいくらかかったかなどはYahoo!知恵袋の投稿例を参考にするとよいでしょう。
遺品整理は大変な大仕事です。私は二年かかりました。とにかく、勿体ないと思わないでどんどん捨てないと片付きません。
引用：Yahoo!知恵袋
伯母の家はTVにも出ていいくらいのゴミ屋敷で、いとこが先に大事なものだけを探し出し、お金になるものは引き取ってもらい、残りは自分たちで地域の清掃センターに何十往復もして処分しました。私と夫も手伝いに行きましたが、いとこたちは県外に住んでいたこともあり、休みのたびに出てきて、1年ほどかけて片付けていました。お金もかかりますし、体力的、精神的にも本当に大変そうでした。
引用：Yahoo!知恵袋
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