孤独死してしまった人の遺品整理に際して、
「孤独死してしまった人の遺品整理は誰がやるべき?」
「そもそも遺品整理だけではダメ?特殊清掃は必要?」
上記のように悩んでいないでしょうか?
孤独死してしまった人の遺品整理は、相続人に義務が生じるため注意が必要です。この記事では、遺品整理の義務が生じる相続人についての解説や、特殊清掃業者に遺品整理や片付けを依頼する方法も説明します。
ほかにも、孤独死を発見したあとの流れや注意点まで解説しますので、孤独死してしまった人の遺品整理に悩んでいる方に、参考になる内容となっています。ぜひ最後までご覧ください。
孤独死した人の遺品整理は相続人に義務がある
孤独死した人に関する手続きや遺品整理は、相続人に義務が課せられます。相続人とは『遺言で指定された相続人』と『法定相続人』に大きく分類されます。それぞれの違いは以下の表のとおりです。
遺言で指定された相続人 | 亡くなった人が公式の形で「遺言」を残していた場合、その遺言で指定されている人が相続人となります。また、血のつながりがない場合でも、指定された人物が相続人となります。 |
法定相続人 | 法定相続人は、民法で定められています。優先順位は以下のとおりです。 1.配偶者+子どもまたは孫など直系卑属 2.配偶者+親または祖父母など直系尊属 3.配偶者+兄弟(姉妹) |
ただし、相続放棄を検討している方は、故人に関する手続きのほか、遺品整理や特殊清掃などもおこなわないようにしてください。相続する意思があるとみなされてしまうため、注意が必要です。
孤独死した人の遺品整理や片付けを特殊清掃業者に依頼する4つの理由
孤独死した人の遺品整理や片付けは、特殊清掃業者に依頼するケースが多いです。理由は、ほとんどの清掃や遺品整理、片付けが、素人では対応できないレベルだからといえます。ここでは、対応できない4つの理由を詳しく解説します。
孤独死した人の遺品は8割以上が破棄となる
自宅で亡くなった場合、その部屋の遺品には腐敗臭が染みついてしまいます。そのため、部屋にある遺品の80%以上が、処分の対象になってしまいます。大量の遺品を破棄する必要があり、早く作業を終わらせるために特殊清掃業者に依頼するケースが多いです。
部屋の臭いの処理は素人で対応できない
亡くなってから時間が経過している場合、人間の身体は腐敗し、体液も染み出してしまいます。その刺激臭は専用の洗剤と道具を使用しなければ、取り除くことができません。遺体の周りだけでなく、部屋にある遺品すべてに腐敗臭が染みついてしまいます。そのため、片付けや遺品整理も専門の知識がある特殊清掃業者に依頼する流れが一般的です。
感染症のリスクがある
亡くなった人が感染症にかかっていた場合や、腐敗に寄ってきた害虫により、ウイルスや病原菌などが部屋内に蔓延している危険性があります。市販のマスクをつけたとしても、リスクが高いため、専門の特殊清掃業者に任せる方が安心です。
遺品整理と一緒に依頼するとお得になる
特殊清掃が終わると、遺品整理や不用品の確認をする必要があります。しかし、特殊清掃と遺品整理を別々の業者に依頼すると料金が高額になりやすいです。多くの特殊清掃業者は、遺品整理とセットでサービスを提供しています。そのため、別々の業者に依頼するより特殊清掃業者にすべて任せたほうが、費用をおさえられます。
孤独死を発見したあとの手続きと流れ
孤独死を発見したあとは、以下の流れに沿って相続人が手続きを開始します。
- 管轄の警察に連絡する、もしくは連絡がある
- 警察からの連絡で発覚した場合は身元確認する
- 特殊清掃業者に依頼する
- 特殊清掃の実施
- 遺品整理と不用品の確認
- 葬儀の手配
まず何より、孤独死を発見した場合は、部屋に入る前に警察に連絡しましょう。入ってしまった場合でもすぐに部屋から出てください。そのあと、上記の流れで手続きをしていきます。遺体の状態によっては、特殊清掃業者に依頼する必要があり、特殊清掃後に遺品整理や片付け、葬儀の手配に至ります。
孤独死の発見後に注意しなくてはいけない『5つ』のこと
ここでは、孤独死を発見したあとの注意点を5つ、詳しく解説します。部屋に入る前、入ったとき、それぞれに注意するべきことがあります。大切な内容になっていますので、確認しておきましょう。
特殊清掃が終わるまで『部屋に入らない』
孤独死を発見したあとは、特殊清掃が終わるまで部屋に入らないようにしてください。腐敗臭で体調を崩したり、感染症リスクがあるためです。また、腐敗臭が身体に染みつく恐れもあるため、特殊清掃が完了し、入室の許可が出てから入るようにしましょう。
入るときに必要な準備物は『手袋とマスク』
特殊清掃後、清掃業者から入室の許可が出ます。部屋に入る際は『手袋とマスク』を準備してください。遺品には腐敗臭が染みついており、体液がついている場合もあります。少しでも手につくとなかなかとれないため、手袋とマスクは必須です。
確認なく『勝手に窓を開けない』
部屋に入ったあとは、確認せずに勝手に窓を開放しないように注意しましょう。強い死臭が近隣住民の自宅に流れ、大きなトラブルになってしまう可能性があるため、特殊清掃が終わるまでは、換気は厳禁です。
残す遺品は『きれいな状態のものを選ぶ』
特殊清掃後は、部屋にある遺品の中から残す遺品を選びます。しかし、残したい遺品についても、業者に残してもよいか確認することが大切です。遺品の状態によっては、破棄した方がよいものもありますので、迷わず確認しておきましょう。
特殊清掃の手続きをすると『相続放棄』ができなくなる
特殊清掃は、相続人が手続きをする義務があります。しかし、特殊清掃の手続きをしてしまうと、相続放棄の意思がないとみなされるため、注意が必要です。相続を受け継ぐつもりがない場合は、特殊清掃の手続きもおこなわない方がよいでしょう。
特殊清掃の料金相場の目安
特殊清掃の料金相場の目安をご紹介します。一般社団法人日本少額短期保険協会の「第5回孤独死現状レポート」によると、以下のような費用の平均が報告されています。
2015年4月~2020年3月までに起きた孤独死にかかる特殊清掃費
参照:一般社団法人日本少額短期保険協会「第5回孤独死現状レポート」
平均残置物処理費:220,661円
平均原状回復費:381,122円
合計:601,783円
特殊清掃の場合、多くの業者が遺品整理とセットで提供しています。また、部屋の広さや清掃場所の状態、作業時間によって料金は異なりますので、依頼する前に見積もりを取りましょう。
特殊清掃業者の選び方のポイントと注意点
特殊清掃を依頼する際は、よい業者の特徴と注意が必要な業者の特徴を知っておくことで選びやすくなります。それぞれの特徴を以下の表でまとめましたので、業者選びの参考にしてください。
安心できる業者の特徴 | ・実績が豊富 ・問い合わせにも丁寧な対応 ・特殊清掃の作業内容を分かりやすく説明 |
注意が必要な業者の特徴 | ・見積書を書面で発行しない ・現地の確認をおこなわない |
上記の内容は、公式のホームページや見積もりの依頼時に確認できる内容です。依頼する前に確認しておきましょう。
孤独死した人の遺品整理に関するよくある質問
孤独死した人の遺品整理に関するよくある質問を2つ、厳選してご紹介します。
孤独死の部屋を特殊清掃しないとどうなる?
孤独死の現場となった家に、特殊清掃なしで住むのは不可能に近いといえます。部屋は腐敗臭が染みついてしまっているため、生活するのは難しいでしょう。また害虫が湧いている場合もあるため、駆除しないと人が住める状況ではありません。
【借家で孤独死した場合】特殊清掃費用は誰が払う?
借り主が亡くなった場合、特殊清掃の費用は『連帯保証人』が支払う義務があります。もし、連帯保証人が払えない場合は、支払義務は相続人に移る流れとなりますので、大家さんからの請求に対応できるようにしておきましょう。
孤独死した故人の遺品整理にお困りなら「不用品回収ラクエコ」までご相談ください
孤独死した故人の遺品整理は、相続人に義務が生じます。また、亡くなった時期や状態によっては、特殊清掃が必要です。専門の知識と技術で清掃しないと、その家は人が住める状態に戻りません。近所から苦情が発生する可能性もあるため、個人の判断だけで放置しないようにしましょう。
特殊清掃まで必要はないけれど、遺品整理を依頼したいとお考えの方は「不用品回収ラクエコ」にお任せください。当社は年間10,000件を超える実績があり、経験豊富なスタッフが丁寧に遺品整理をおこないます。
大量の遺品もすべて当社スタッフが以下のように、キレイに片付けることが可能です。
電話・メールでの簡易見積りや現地での訪問見積りは全て無料で行っております。お見積り後のキャンセルにも一切費用はかかりませんので、ぜひお気軽にお問合せください。