遺品整理に際して、
- 捨ててはいけないものはある?
- 「捨ててはいけないもの」を捨ててしまうとどうなるの?
- 遺品整理で大切なものを捨ててしまわないための対策は?
このように悩んでいませんか?
遺品整理で「捨ててはいけないもの」が多数ありますが、具体的に「何を捨てて、何を残せばよいのか」と悩んでしまう方は少なくありません。
そこで当記事では、遺品整理で捨ててはいけないものを紹介します。捨ててしまうとどうなるのか、誤って捨ててしまわないための対策についても解説するので、ぜひ最後まで読んでみてください!
「遺品整理で捨ててはいけないもの」を捨ててしまうとどうなる?
遺品整理では「捨ててはいけないもの」が複数あります。捨ててしまうと、さまざまなトラブルが生じる可能性があるため注意が必要です。
「遺品整理で捨ててはいけないもの」を捨ててしまうとどうなるのか、みていきましょう。
遺産分割でトラブルになる
「遺品整理で捨ててはいけないもの」を捨ててしまうと、遺産分割のトラブルを招きます。
とくに遺言書や有価証券、土地の権利書などを捨ててしまうと、遺産分割の協議で揉める可能性が高いです。遺産分割が困難になるだけでなく、小規模宅地の特例が適用されない・不動産を売却できないといった事態に陥るケースもあります。
遺品整理は親族と相談のうえ行い、捨ててはいけないものの管理を徹底することが大切です。
相続税の申告が漏れてしまう可能性がある
遺産を相続した場合は、遺産額によって相続税の申告が必要です。相続税の申告は「相続が生じてから10カ月以内」に行わなければいけません。
また、故人が亡くなる直前まで所得を得ていた場合には「亡くなってから4カ月以内」に申告・納税をする必要があります。
申告が漏れると、相続税の過少申告加算税や無申告加算税によって支払う税金が高くなったり罰則の対象になったりします。遺品整理では必要書類を捨てず、遺産分割・税申告を正確に行いましょう。
捨ててしまったことを後悔する
「遺品整理で捨ててはいけないもの」を捨ててしまうと、のちのち後悔する可能性があります。写真や故人の思い出の品などは「やっぱり捨てなければよかった」と後悔するケースがあるため、本当に捨ててよいものか、処分する前にしっかり確認しましょう。
【法的】遺品整理で捨ててはいけないもの3選
遺品整理で法的に捨ててはいけないものが3つあります。捨ててしまうと親族間のトラブルに発展する可能性が高いため、必ず捨てずに置いておきましょう。
遺言書
故人が遺言書を残している場合は、絶対に捨ててはいけません。遺言書は法的な拘束力をもっており、勝手に捨ててしまうと「私用文書毀棄罪(刑法259条)」に問われる可能性があります。
参考:刑法259条
また、遺言書は遺産分割において重要な役割を担います。捨ててしまうと親族間でのトラブルの原因になるため、注意しましょう。
遺産分割で必要なもの(現金・通帳・土地の権利書・有価証券など)
「遺産分割で必要なもの」も遺品整理で捨ててはいけません。具体的には以下のとおりです。
- 現金
- 通帳
- 土地の権利書
- 有価証券
- ゴルフ会員権
- ローンの明細
ローンや借金の明細など「マイナスの遺産」の証明も遺産分割で必要となります。正確に遺産分割を進めるためにも、捨てずに必ずとっておいてください。
故人の身分証明書
厳密にいうと「法的に捨ててはいけないもの」ではありませんが、故人の身分証明書も残しておくべきです。以下は、故人が契約していたサービスの解約時などに必要になるケースがあります。
- 運転免許証
- 保険証
- パスポート
- マイナンバーカード
【手続き用】遺品整理で捨ててはいけないもの6選
各手続きのために遺品整理で捨ててはいけないもの6つを紹介します。捨ててしまうと必要な手続きができなくなるため、注意が必要です。
年金手帳
故人が年金を受給していた場合は、遺品整理の際に年金手帳も捨ててはいけません。
なぜなら、年金受給者が亡くなった際は死後10日(国民年金は14日)以内に「年金受給権者の死亡届」を提出する必要があるためです。手続きには年金手帳の記載情報が必要となります。
参考:日本年金機構「年金受給者が亡くなりました。何か手続きは必要ですか。」
ただし、日本年金機構にマイナンバーが収録されている場合は、年金受給権者の死亡届の提出が原則不要です。故人の死亡届が必要か否か、早めに日本年金機構に確認しておきましょう。
印鑑
遺品整理で捨ててはいけないものには、印鑑も含まれます。故人の印鑑は、戸籍謄本の取得や凍結口座の解除の際に必要です。捨てずに残しておきましょう。
また、実印や認印などを複数保有している場合は、ひとまず全て残しておくことをおすすめします。
仕事関係の書類
故人が会社員や経営者だった場合は、仕事関係の書類も捨ててはいけません。後日、仕事や会社の引継ぎのために資料が活用されるケースがあります。
鍵
家や自動車、倉庫などの鍵も遺品整理において捨ててはいけないものの1つです。売却や引き渡しで必要になります。
また、鍵は棚やタンスなどの引き出しで保管しているケースもあります。家具を処分する際は引き出し1つひとつを確認し、誤って捨ててしまわないよう注意しましょう。
請求書・支払通知書
公共料金や税金などの請求書・支払通知書も捨ててはいけません。未払い料金を放置してしまうリスクがあります。
デジタル遺品(スマホ・携帯電話含む)
デジタル遺品とは、故人のスマホやパソコン、各種クラウドサービスに保存されたデータやサービスのアカウント情報などのことです。故人の思い出だけでなく、遺産に関するデータがある可能性があります。
【トラブル防止】遺品整理で捨ててはいけないもの2選
遺品整理では、トラブル防止のために捨ててはいけないものもあります。それぞれ解説するので、参考にしてみてください。
故人がレンタルしているもの
トラブル防止のため、故人がレンタルしているもの(返却義務があるもの)は捨てずに残しておきましょう。例えば、Wi-Fiルーターやウォーターサーバー、リースの車などが挙げられます。
返却義務があるものを捨てると、賠償金を支払わなければいけなくなります。レンタル品には貸出業者のシールが貼られているケースが多いです。処分する前に必ずチェックしましょう。
思い出の品
故人の思い出の品(写真や賞状、記念品など)は、安易に捨ててしまうと後悔するかもしれません。親族と話し合いながら、捨てるのか、残しておくのかを決めましょう。
「遺品整理で捨ててはいけないもの」を捨てないための対処法
「遺品整理で捨ててはいけないもの」を捨てないための対処法を紹介します。
専門業者に遺品整理を依頼する
「遺品整理で捨ててはいけないもの」を誤って捨てないためには、専門業者に遺品整理を依頼するのがおすすめです。遺品整理にかかる時間や手間を軽減できるだけでなく、長年の経験から「重要なもの・捨ててはいけないもの」に関するアドバイスも受けられます。
「不用品回収ラクエコ」では、故人の残した遺品を丁寧かつスピーディに整理します。もちろん、不用品(家具・家電など)の回収・処分もご依頼可能です。
生前に話し合いをしておく
遺品整理で「捨ててはいけないもの」を捨ててしまわないためには、生前に話し合いをしておくことが大切です。「何を残してほしいのか」「何は捨ててもよいのか」を生前に確認しておけば、安心して遺品整理を進められます。
遺言書やエンディングノートを確認する
遺品整理で「捨ててはいけないもの」を守るためには、遺言書やエンディングノートを確認するという対処法もあります。
- 遺言書:故人の意思表示を記した文書(遺産分割・死後の希望など)
- エンディングノート:自分の人生の終末について記したノート(法的拘束力はない)
どちらも「故人の意思や希望」を記すことができる文書です。両者を確認すれば、故人が残して欲しいものや捨ててよいと考えていたものなどを把握できます。
遺品整理で残すものが多いときは?
遺品整理において「残すものが多くて管理が大変…」「捨ててしまうのも気が引ける…」このように悩む方は少なくありません。以下では、遺品整理で残すものが多いときのアイデアを紹介します。
残すものの基準を決めておく
遺品整理で残すものが多くなりすぎると、比例して保管や管理が大変になります。故人も、親族に遺品の管理で苦労をかけたいとは思っていないでしょう。
そこで遺品整理を行う際は、以下のように「残すものの基準」を決めておくのがおすすめです。
- 再利用できるもの
- 売却できるもの
- 家に保管できるもの
基準を決めておくことで、遺品整理をスムーズに進められるようになります。親族間で基準を決めておけば、トラブルを回避できるため安心です。
写真や思い出の品をデジタル化する
写真や記念品など「故人の思い出の品を捨ててしまうのは心象が悪い」と考える方もいるでしょう。とはいえ、数が多いと管理が大変です。
そこで、写真を含め思い出の品はデジタル化するのがおすすめです。デジタル化すればデータは消えませんし、かさばらないため無理なく管理・保管ができます。
気軽に見返すことができる点も、遺品をデジタル化して残すメリットの1つです。
先祖から受け継いできたものの扱いは親族と話し合う
先祖から受け継いできたものの扱いは1人で判断せず、親族と話し合うことが大切です。金庫や仏壇など、自分で判断するのが難しい遺品は、ひとまず残しておき、落ち着いたころに親族に確認をとりましょう。
遺品整理で捨ててはいけないものに関するよくある質問
遺品整理で捨ててはいけないものに関するよくある質問に回答します。
亡くなった人の衣類処分時期はいつ?
衣服の処分をはじめ、遺品整理に「いつ行うべき」という決まりはありません。故人が亡くなったあと、気持ちが落ち着いてから行いましょう。
もちろん、遺品整理は四十九日前でも問題ありません。遺品整理の時期については以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方は読んでみてください!
遺品を捨てると運気が上がるって本当?
稀に「遺品を捨てると運気が上がる」という話を耳にします。スピリチュアル的な意味合いでこのような話が存在しますが、基本的には遺品を捨てたからといって運気が上がることはありません。本人の気持ち次第です。
遺品を捨てることに罪悪感がある場合はどうすればいい?
遺品は故人が大切にしてきたものなので、捨てることに罪悪感を抱くシーンもあるでしょう。しかし、すべての遺品を残すのは現実的ではありません。
「残してはおけないけど処分するのは気が引ける…」という場合は、以下の対応がおすすめです。
- デジタル化する
- 供養する
- 少し時間がたってから再度考える
大切な思い出は、写真にとって残すという方法があります。デジタル化すれば管理が簡単です。
また、人形や仏壇などは供養するという方法もあります。少し時間を置き、落ち着いてから再度考えるのも1つの手です。
遺品整理で捨ててはいけないものを理解して後悔なく行おう
遺品整理を行う際は、事前に「捨ててはいけないもの」を理解しておく必要があります。トラブルの原因にならないよう、あらかじめ「残しておくものリスト」を用意しておくのもよいでしょう。
一方で、そもそも遺品整理は時間や手間がかかる大変な作業です。大変ゆえに作業が適当になり、捨ててはいけないものを処分してしまうリスクもあります。
遺品整理はプロである専門業者に依頼するのがおすすめです。「不用品回収ラクエコ」では、スピーディーな対応で遺品整理をお手伝いいたします。
個人の遺品を大切に扱うことはもちろん、大切なものを勝手に捨ててしまう心配もありません!遺品整理に加えて、遺品買取や不用品の回収まで一貫してお任せいただけます。
お見積りは無料ですので、ぜひ「不用品回収ラクエコ」までお気軽にお問い合わせください!