実家の遺品整理をしているときに着物が出てきたら、「どのように処分したらよいのだろう?」「売っても大丈夫なのか?」など処理に迷いますよね。普段着物を着慣れていない方であれば、どの程度の価値があるか分かりませんし、また考えるのが面倒で、つい燃えるゴミとして捨ててしまうこともあるかもしれません。
当記事では、取っておくべき着物の見分け方やおすすめの買取先、売る以外の処分方法について詳しく解説します。亡くなった母の着物にまつわるQ&Aも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
遺品整理で出た着物はひとまず捨てないのが正解!
遺品整理中に着物を発見した場合、ひとまず捨てずにその他の不用品と分けておくのが正解です。明らかな不用品を処分した後に、じっくりと価値のあるものなのか見極めましょう。リユース可能な着物だったり、高級な着物だったりすれば買い取ってもらえる可能性があります。
買取目的でなくても、ご自身や身近な方が着用できる場合もありますよ。なお、遺言状やエンディングノートに相続の記載がある着物は、勝手に処分するとトラブルの元になるため注意しましょう。
取っておくべき、買取につながる着物の見分け方とは?
遺品整理中に出てきた着物はひとまず取っておくのが正解です。しかし、明らかに買い取ってもらえなさそうなものであればすぐに処分したい気持ちも湧くでしょう。ここでは、買取が見込める着物の基準と、着物以外の取っておくべき遺品について解説します。
買取につながる可能性のある着物の特徴は以下の3つです。
新品か未使用の着物
着物も他のリユース品と同様に、使用感が少ない方が値がつきやすいです。一度誰かが袖を通したものよりも、新品・未使用品の方が購入意欲が湧きますよね。
ただし、完全な新品・未使用品でなくても、買い取ってもらえる場合もあります。目立つシミなどがなく、キレイに保管されていた状態のよい着物であれば、一度査定に出してみるとよいでしょう。
天然素材できている
着物における天然素材とは、絹・麻・綿などの素材のことです。これらの素材で仕立てられた着物は見た目が美しく、また着心地もよいため、人気があります。
実際、高級な着物は天然素材のものが多いです。絹のなかでも「正絹(絹100%)」と呼ばれる着物は最高級品とされており、買取が期待できます。
証紙や落款のある着物
「証紙」とは着物の品質を証明するもの、「落款」はその着物を作った作家名をあらわすものです。証紙や落款のある着物は高級品の可能性が高いです。証紙は仕立て上がった着物に付属する細長い布に、落款は衿先やおくみに付いていますので、チェックしてみてください。
遺品整理には、着物以外にも捨ててはいけないものがいくつか存在します。代表的なものには現金・印鑑などの貴重品や、土地の権利書等がありますが、その他の品についても詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
キレイな着物はどこで売れる?|おすすめの買取先3選
遺品整理中にキレイな着物が出てきたら、できるだけ高く売りたいものですよね。ここでは、着物におすすめの買取先3つをご紹介します。
遺品整理業者
遺品整理業者であれば、その他の遺品の回収と同時に着物を査定してもらえます。買取額がついた場合は回収費用と相殺できますので、遺品整理費用を安く抑えられるメリットがあります。
遺品整理を自力で行うのは非常にハードルが高いので、遺品整理を依頼しようと思っている方は着物の買取も可能かどうか確認するとよいでしょう。
買取専門業者
着物を専門に取り扱う買取業者であれば、着物の知識が豊富な鑑定士が在籍しています。そのため、着物本来の価値を正しく判定し、適正な価格を出してくれるでしょう。ただし、出張買取の場合は対応エリアが限られます。また、宅配買取の場合もキットが自宅に届いてから梱包して返送するため、時間がかかります。
メルカリなどフリマアプ
フリマアプリやオークションサイトに出品すれば、個人が任意で買取額を設定できます。ただし、その場で引き取ってもらえる業者への引き取りとは異なり、売れるまで現金化できません。
売れない着物はどう処分したらよい?|おすすめ処分・活用方法6選
残念ながら値のつかない着物はどう処分したらよいのでしょうか。おすすめの方法をまとめました。必ずしも処分する必要はなく、場合によっては活用できることもあります!
遺品整理業者に依頼する
買取額がついてもつかなくても、遺品整理業者であれば引き取ってもらえます。その他の不用品と一緒に回収してもらえば、物で溢れていた自宅が見違えるようにスッキリするでしょう。
自治体のゴミとして出す
自治体のルールに則り、可燃ゴミまたは資源ゴミとして捨てられます。時間や手間をかけずに手っ取り早く処分したい方にはおすすめです。
人に譲る・あげる
身近に着物好きな人がいる場合は、捨てる前に一度聞いてみるとよいでしょう。外出着としては難しくても、そこまで傷んだ着物でなければ、着用してくれるかもしれません。
リメイクして再利用する
そのまま着られなくても、一部をリメイクしてバッグや小物入れを作る方法もあります。着物の華やかな柄を活かしつつ、オリジナル感の高い品に仕上がりますよ。リメイク専門の業者もいます。
神社やお寺で「お焚き上げ供養」する
神社やお寺に持ち込み、供養してから焼いてもらいます。売ることも捨てることもためらわれるような方にはおすすめの方法でしょう。費用は神社やお寺ごとに異なりますが、5,000円程度が相場です。
NPO法人などに寄付する
リユースできない着物は、着物の寄付を受け付けているNPO法人や、リサイクル活動を積極的に行っている市民団体などに寄付できます。着物の寄付を通じて社会貢献したい方におすすめです。
遺品整理で出た着物の処分に関するQ&Aまとめ
遺品整理中に発見した着物について、どんな疑問・質問が起こりがちなのでしょうか?よくあるQ&Aをまとめてみました。
母の着物は子どもなら勝手に処分して問題ない?
遺品は子どもが相続するのが一般的ですが、故人の意思を尊重する必要があります。遺言書やエンディングノートに「○○さんへ渡してほしい」などと記載されている場合もありますので、勝手に処分するのは控えましょう。
遺品の着物をしばらく取っておきたい…保管方法は?
着物はきちんと保管すれば長持ちしますが、いいかげんなしまい方をするとあっという間に傷んでしまいます。湿気、虫、たんぱく質の残留、ガス、紫外線を避け、シワにならないように気を付けてたたんで保管しましょう。定期的に風を通すのも有効です。
帯だけ・小物だけでも買い取ってもらえる?
セット売りの方が高値がつきやすいですが、帯だけ・小物だけでも買い取ってもらえる可能性はあります。状態のよいものであれば専門業者に相談してみましょう。
母の着物の処分・買取は「不用品回収ラクエコ」にお任せ!
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