一人暮らしの家族や親族が自宅で亡くなってしまった場合、業者に片付けや清掃をお願いするケースが多いです。しかし、遺品整理や特殊清掃について下記のように悩んでる方も少なくありません。
- 遺品整理と特殊清掃の違いが分からない
- 特殊清掃が必要なケースって?
- 特殊清掃の料金の相場は?
この記事では、遺品整理と特殊清掃の違いや必要なケース、料金の相場をご紹介します。ほかにも、安心できる業者の選び方やハウスクリーニングとの違いまで解説します。
遺品整理と特殊清掃の違いは?
遺品整理と特殊清掃は、片付けと清掃、どちらがメインなのかで違ってきます。しかし、全く別の作業とは言い切れず、つながりがあるのも事実です。ここでは、遺品整理と特殊清掃の違いについて、解説します。
遺品整理は【片付けや整理がメイン】
遺品整理は故人の持ち物を整理し片づけるのがメインになります。片付け後に清掃をおこなうこともありますが、本格的にはおこないません。主に故人の持ち物を必要な物と不用品に分類し、処分、回収をおこなうのが遺品整理の作業内容です。
大型の家具の回収もお任せできるので、タンスや食器棚など重たい家具も運びだしてくれます。ほかにも不用品を買取ってくれる業者もいます。
特殊清掃は【専用の道具で清掃がメイン】
特殊清掃は、専用の道具や洗剤を使用して、故人の痕跡を消すための清掃になります。主に自宅で死亡した場合に特殊清掃がおこなわれます。自宅で死亡して時間が経過している場合、専門の道具と技術を用いた清掃が必要になり、自分たちだけで清掃するのは困難です。
ほかにも、災害後やゴミ屋敷など、通常の清掃では対応が難しい場合に特殊清掃を依頼することもあります。
遺品整理と特殊清掃はつながりもある
自宅で亡くなった場合、死亡時期によって特殊清掃をおこなった方がよいケースがあります。その場合でも、自宅にある遺品を片付ける必要があるため、特殊清掃後に遺品整理をおこなう流れとなります。
別々の業者に依頼するよりは、特殊清掃と遺品整理、両方の対応をしてくれる業者を選ぶとよいでしょう。
特殊清掃が必要なケースを紹介
自宅で死亡した場合、特殊清掃が必要になるケースは以下のとおりです。
- 亡くなってから時間が経過している
- 自殺や殺人、事故死している
- 自宅内のゴミが異臭を放っている
- 害虫が発生している
- 自然災害で自宅内が汚染されている
- 感染症を引き起こす恐れがある
自宅で死亡した場合、上記で説明した以外でも季節や亡くなった原因などによっては、時間の経過に関係なく、特殊清掃が必要な場合もあります。
また、特殊清掃は死亡後の清掃だけでなく、自然災害や感染症などで汚染されている際にもおこなわれます。部屋をまた住める状態にまで回復させるのが特殊清掃の仕事です。
特殊清掃の料金相場
特殊清掃の場合、多くの業者が遺品整理とセットでサービスを提供しています。また、部屋の広さや清掃場所の状態によって料金は大きく変動します。特殊清掃の料金は、遺品整理の料金に加算される方式です。ここでは、遺品整理と特殊清掃の料金相場を紹介します。
部屋別の遺品整理の料金相場は以下の表のとおりです。
1R・1K | 30,000円~80,000円 |
1DK | 50,000円~120,000円 |
1LDK | 70,000円~200,000円 |
2DK | 90,000円~250,000円 |
2LDK | 120,000円~300,000円 |
3DK | 150,000円~400,000円 |
3LDK | 170,000円~500,000円 |
4LDK以上 | 220,000円~600,000円 |
上記で紹介した料金相場の目安は、作業するスタッフの人数や整理する荷物の量などによって変動する点に注意してください。
次に、特殊清掃の加算相場【作業内容別】を紹介します。
床上清掃 | 30,000円〜 |
浴室清掃 | 30,000円〜 |
消臭剤・除菌剤の散布 | 10,000円〜 |
汚れた畳の撤去 | 1枚あたり3,000円〜 |
オゾン脱臭 1日 | 30,000円〜 |
汚物撤去 | 20,000円〜 |
害虫駆除 | 10,000円〜 |
作業員の人件費 | 20,000円〜 |
また、作業内容だけではなく、作業時間によって料金は異なりますので、依頼する前に見積もりを取るのがおすすめです。作業量や必要なスタッフの確保、清掃のレベルによっては、高額になってしまうことも考えておく必要があります。とくにゴミ屋敷のような家で死亡した場合が高額になりやすいといえるでしょう。
特殊清掃業者の選び方・注意点
特殊清掃をおこなう業者は多数ありますが、業者を選ぶ際は高額請求をしたり、契約を強要したりする悪徳業者に注意が必要です。よい業者選びの参考として【安心できる業者の特徴】と【注意が必要な業者の特徴】を紹介します。
安心できる業者の選び方は以下のポイントを参考にしてください。
- 実績が豊富
- 問い合わせにも丁寧な対応
- 特殊清掃の作業内容を分かりやすく説明
よい業者は、サイト内の情報が充実しており、口コミなども多数あります。また、お問い合わせから作業終了まで、徹底して丁寧な対応を心がけているのが共通した特徴です。
注意が必要な業者の見分け方は以下のとおりです。
- 料金が低価格すぎる
- 見積書を書面で発行しない
- 現地の確認をおこなわない
料金相場からかけ離れた安さを売りにしていたり、見積書を書面で発行しない業者は、あとから高額な請求をする可能性がありますので、注意しましょう。
上記のポイントと見分け方を参考に相性の合う業者を見つけてください。
特殊清掃とハウスクリーニングは違う?
特殊清掃とハウスクリーニングは『専門のプロが清掃する』点においては、共通しています。しかし、どのレベルまで清掃をおこなうのかが大きく異なります。以下で違いを分かりやすくまとめました。
ハウスクリーニング | プロが質の高い清掃を、普段の清掃では行き届かないところまでおこなう |
特殊清掃 | 居住していた故人の痕跡全てを消してしまう |
どちらの清掃も、素人だけでは対応しきれない清掃作業をおこなってくれます。亡くなった人の状況に応じて、どちらに依頼するかを判断してください。
亡くなって時間が経過している、害虫が発生している場合など季節や状況によっては、特殊清掃が必要になります。また、賃貸の場合も次の人が住める状態に回復する必要があるため、家主から特殊清掃を依頼されることも考えておく必要があります。
遺品整理と特殊清掃に関するよくある質問
遺品整理と特殊清掃に関するよくある質問を2つご紹介します。
特殊清掃の仕事の内容は?
特殊清掃の仕事内容は主に以下が挙げられます。
- 害虫駆除
- 死臭元となる布団などの撤去
- 床などに染み付いた体液の除去
- 洪水や感染症などで汚染された自宅の消毒・清掃
専門の技術をもったプロが、専用の消臭剤や消毒剤を使用して清掃をおこないます。
特殊清掃にかかる時間は?
特殊清掃にかかる時間は、現場状況や作業内容、清掃レベルによって大きく異なります。作業工程が少ない場合であれば、2〜3時間で完了します。
ただし、消臭や消毒、害虫駆除が必要な場合、2日〜1週間ほどの日数が必要なケースもあります。また、特殊清掃が終わるまでは部屋内に入らないようにしましょう。臭いの付着やウイルス、病原体からの感染を防ぐためです。
遺品整理にお困りなら「不用品回収ラクエコ」までご相談ください
遺品整理と特殊清掃は、『片付けがメイン』なのか『清掃がメイン』なのかで異なります。
特殊清掃が必要なケースは、自宅で死亡している場合や感染症リスクがある場合などが挙げられます。他にも臭いの除去、害虫駆除、除菌・消毒への対応が必要とされるときです。
特殊清掃まで必要はないけれど、遺品整理を依頼したいとお考えの方は「不用品回収ラクエコ」にご相談ください。当社は年間10,000件を超える実績があり、経験豊富なスタッフが丁寧に遺品整理をおこないますので、亡くなった方の大切な遺品を安心して任せていただけます。
大型の家具や不用品、ゴミの分別まで当社スタッフが全ておこない、以下の写真のようにキレイに片付けます。
遺品整理のご相談やお見積りは無料となっていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。