「ゴミ屋敷を片付けるお金がない……」という理由から、ゴミ屋敷を放置してしまう人は少なくありません。しかし、問題を先延ばしにするとさらに悪化し、精神疾患や喘息などの体調不良や近隣住民とのトラブルに発展しかねません。
そこでこの記事では、ゴミ屋敷を片付ける費用にお悩みの方に向けて、3つの対処法や費用を抑えるポイントを紹介します。費用を安く済ます方法がきっと見つかりますので、早急にゴミ屋敷の片付けを開始しましょう。
ゴミ屋敷を片付けるお金がないときの3つの対処法
ゴミ屋敷を片付けるのは大がかりな作業で、費用もかかります。しかし、お金がないからと放置しておくと、行政執行を受けたり、生活ができなくなったりする可能性もあります。そのため、ゴミ屋敷を放置しておくことはできません。
お金がないときのゴミ屋敷の対処方法は、下記の3つです。
- 業者に依頼する
- 価値のある物は買取に出す
- 自分で片付ける
3つの対処法の中に、ご自身に合った対処法が見つかるはずです。それぞれの対処法は、組み合わせることもできますので、利用できそうな方法を探してみてください。
業者に依頼する
ゴミ屋敷を自分で全て片付けるのは難しいため、基本的には業者に依頼するのがおすすめです。業者に依頼すれば、粗大ゴミの処分から処分する物の仕分けまで全ての作業を任せることができます。
業者の片付け費用は、処分する物の量で大きく変わります。自分で片付けられる物を先に処分しておけば、その分だけ費用を抑えられます。
そのため、少しでも節約してゴミ屋敷を片付けるためには、「小さな物は自分で片付ける」「処分できない物でも捨てるか残すかの仕分けはしておく」など、できる限りの作業を済ませておくのが良いでしょう。
また、物を自分で片付けたあとで、ハウスクリーニングだけを業者に依頼する方法もあります。いずれにしても、お金がないときにゴミ屋敷を片付けるには、自分でできる作業は終えておくことが重要です。
価値のある物は買取に出す
ゴミ屋敷には、価値のある物が眠っていることも珍しくはありません。価値のある物を買取に出せば、それを片付け費用に充てられます。
買取に出す方法としては、フリマアプリやリサイクルショップを利用するほか、買取に対応した片付け業者に依頼する方法もあります。ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼するのであれば、買取に対応した業者を選ぶことで、片付けと買取を同時に進めることができて便利です。
価値がありそうな物は、インターネットで相場を調べてみるようにしましょう。
自分で片付ける
ゴミ屋敷を自分で片付けられるのであれば、大きなお金はかかりません。ゴミ屋敷化が進んでいないのであれば、自分でも全て片付けられるでしょう。
自分でゴミ屋敷を片付ける際のポイントは、次のとおりです。
- 計画を立ててから片付ける
- 残すか迷う物は捨てる
- 掃除もしっかり行う
ゴミ屋敷の片付けは時間のかかる作業です。部屋や物を片付ける順序を決めてから着手するようにしましょう。計画を立てずに作業を始めても、先が見えずに挫折してしまう可能性が高いです。
捨てるか残すか迷う物は、捨てる方向で考えましょう。ゴミ屋敷化させてしまう人は、物を捨てられない場合が多いです。自分で判断すると、ほとんどの物を捨てられなくなる可能性があるため、基本的には捨てるという考えで作業を進めるべきです。
物が片付いたあとは、掃除もしっかり行いましょう。ゴミ屋敷の壁や床には強い悪臭や汚れが付着しています。悪臭や汚れを放置しておくと、健康にも悪影響が出てしまいます。ハウスダストによる健康被害を防ぐためにも、徹底的な清掃は欠かせません。
お金がない場合に自力でゴミ屋敷を片付ける4つの手順
お金がないために、少しでも片付け費用を安く抑えたいのであれば、自分でゴミ屋敷を片付けましょう。ゴミ屋敷を自分で片付ける作業の手順は、下記の通りです。
- 計画を立てる
- 玄関から片付ける
- 部屋の出入り口を片付ける
- ゴミを分別する
一つずつ解説します。
計画を立てる
お金がないために、自分でゴミ屋敷を片付ける場合は、まずは計画を立てることから始めましょう。退去日が決まっている場合や引越しをする予定があるなど、スケジュールが決まっている場合は、逆算していつまでに何をするか決める必要があります。
また、ゴミを捨てられる日は自治体で決められているので、ゴミを捨てられるタイミングに合わせて少しずつ掃除を進めるのも良いでしょう。
玄関から片付ける
ゴミ屋敷を片付ける計画ができたら、まずは入り口から片付けます。出入り口のゴミを綺麗にすることで、スペースを確保できて作業が効率良く行えます。ゴミを回収する際は、分別せずに回収することだけを行ってください。
部屋の出入り口を片付ける
玄関が片付いたら、外にゴミを運び出せるようになるので、次は部屋の出入り口を片付けます。部屋の奥から片付けてしまうと、部屋の入り口がゴミで塞がってしまいます。そのため、まずは動線を確保することを目標にしましょう。
ゴミを分別する
ある程度ゴミを回収することができたら、ゴミを分別します。地域によってゴミの分類は異なるので、ゴミカレンダーを参考にしてください。ゴミの分別が終わったら、玄関に置いておくことで、部屋の片付けを行えるようになります。
また、ゴミを分別する際は、玄関で行うとそのまま持ち運ぶ必要がありません。まずは、玄関を片付けて、スペースを確保して、部屋の出入り口のゴミを回収したら、玄関の空いているスペースに置いておくと効率良くゴミ屋敷を片付けられます。
ゴミ屋敷を片付ける順番は、こちらの記事でも紹介しています。お金がないために自力で掃除をする場合は参考にしてみてください。
お金がないときに自分でゴミ屋敷を片付けるポイント
ゴミ屋敷を自分で片付ける計画を立てても、計画通りに進めるのは難しいです。
- 数日に分けてコツコツ片付ける
- 片付ける部屋を決めて一部屋ずつ片付ける
上記の2つは、自分で片付ける場合のポイントです。
一気にゴミ屋敷を片付けようとすると、作業後に疲れてしまい継続するのが難しいです。また、ゴミを回収するだけでなく、分別をしないとゴミを捨てることができません。特に、片付け作業を始めたばかりは、無理をせずに少しずつコツコツと行うのが良いでしょう。
また、玄関や部屋の出入り口が片付いたら、次は一部屋ずつ掃除するのもポイントです。部屋が綺麗になるのがわかり、成果を確認できるとモチベーションが維持できます。
ゴミ屋敷を一人で片付ける効率的な方法は、こちらの記事でも紹介しています。ぜひ参考にして、ゴミ屋敷を少しずつ片付けていきましょう。
ゴミ屋敷を片付ける費用の相場
ゴミ屋敷の片付け費用は、間取り・処分する物の量・作業時間・作業人数などで決まります。間取りが同じでも、物の量や業者によって大きな差が出ることもあるでしょう。
間取りごとの相場を一覧にすると、次のようになります。
間取り | 作業員の人数 | 作業時間 | 費用相場 |
1K〜1DK | 1名〜2名 | 1時間〜3時間 | 30,000円〜 |
1LDK〜2DK | 2名〜5名 | 2時間〜8時間 | 70,000円〜 |
2LDK〜3DK | 3名〜7名 | 3時間〜10時間 | 150,000円〜 |
3LDK以上 | 4名〜10名 | 5時間〜12時間 | 220,000円〜 |
相場は、あくまでも目安とお考えください。具体的な金額を知るには、できる限り物を減らしたうえで、複数の業者で相見積もりを取ることをおすすめします。
ゴミ屋敷の片付け費用は、100万円を超えると言われることもありますが、相場からすると、そこまで高額になるケースはほとんどありません。
ただし、ゴミ屋敷は、一般家庭よりはゴミが多いという程度のものから、家の入口すらゴミで塞がれているような深刻なケースまでさまざまです。深刻なケースでは、処分する物の量も多く、物を処分した後のクリーニングにも時間をかける必要があるため、片付け費用が100万円程度になる可能性も否定できません。
ゴミ屋敷の片付け費用について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
お金がないときの業者の選び方
お金がないときは、できる限り業者の費用を抑えたいところです。業者の費用を抑えるには、次のポイントを意識すると良いでしょう。
- 相見積もりを取る
- 買取にも対応した業者を選ぶ
- 価格が安すぎる業者には注意
片付け費用は、業者によって大きな差が生まれる可能性があります。ポイントを押さえることで、大幅な節約につながるので、以下、それぞれ詳しく解説していきます。
相見積もりを取る
業者に依頼する際には、必ず複数の業者で相見積もりを取るようにしましょう。業者によって料金の計算方法や作業内容も異なります。見積りを取る際には、金額の算出根拠とどこまでの作業を任せられるのかをしっかり確認してください。
インターネットの口コミで価格やサービス面で評判の良い業者を選ぶのもおすすめです。「不用品回収ラクエコ」は、業界最安値を目指しています。多くのお客様にご好評いただいておりますので、ぜひ1度お問い合わせください。
買取にも対応した業者を選ぶ
片付け業者は、片付け処分だけでなく買取にも対応した業者を選ぶべきです。
ゴミの中から価値のある物を選び出して、1つ1つをリサイクルショップやフリマアプリで売却するのは大変です。
買取に対応した業者に片付けを依頼すれば、片付けを進めながら、処分する物と買取に出す物の仕分けができます。価値のある物が多ければ、買取代金を片付け費用に充てることで、費用を大きく抑えられるでしょう。
買取に対応した業者を選ぶ際には、古物商許可業者で買取実績も豊富な業者を選ぶのがポイントです。
価格が安すぎる業者には注意
片付け業者の中には、ゴミ屋敷の片付けでも無料に近いような金額を提示する業者も存在しています。このように、価格があまりに安すぎる業者には注意が必要です。「内容をしっかり記載した見積りを提示しない」「見積りに記載された以外の費用を請求する」などの方法で、高額請求を受ける可能性が高いでしょう。
高額請求を行う悪質な業者の特徴は、次のとおりです。
- 街宣車で街中を走り回る
- 大量のポスティングをしている
- 「無料」を宣伝文句にしている
見積りの作業内容に漏れはないか、追加料金がかかる可能性はないかという点は、依頼する前に必ず確認するようにしてください。ゴミ屋敷の片付けにかかる費用は、決して安いものではありません。見積りの内容が明確で、依頼の際に疑問が生まれないような、信頼のできる業者を選ぶべきです。
クレジットカード払いや分割払いに対応している業者を選ぶ
お金がないときにゴミ屋敷の片付けを依頼したい場合は、クレジットカードや分割払いに対応している業者を選ぶのも良いでしょう。カード払いや分割払いは安くなるわけではありませんが、ポイントが溜まったり、すぐに依頼できたりなどのメリットがあります。大金をすぐに準備するのが難しい場合は、クレジットカードや分割払いに対応している業者を選びましょう。
繁忙期を避けて依頼する
ゴミ屋敷清掃業者は、「引越しシーズンの2月〜4月」・「11月〜12月の大掃除」が繁忙期です。そのため、料金が割高に設定されていたり、すぐに作業を依頼できない場合があります。お金がないときにゴミ屋敷の清掃を依頼したいのであれば、繁忙期を避けて作業を申し込みましょう。
ゴミ屋敷の片付け費用を節約する方法
ここまでゴミ屋敷を1人で片付ける方法を紹介してきました。しかし、ゴミ屋敷を1人で片付けるのは難しいです。そこで、ゴミ屋敷を業者に依頼する場合も、費用を節約する方法を紹介します。
- できるところまで自力でゴミを減らす
- 複数の業者に見積もりを依頼する
- 不用品買取サービスを利用する
一つずつ解説します。
できるところまで自力でゴミを減らす
業者にゴミ屋敷の片付けを依頼する場合は、ゴミの量や間取りで費用が決まることが多いです。そのため、費用を抑える場合は、少しでもゴミを処分しましょう。一部屋片付けた場合でも数万円単位で費用を抑えられるケースもあります。まずは、できるところまで自力で作業をするのがおすすめです。
複数の業者に見積もりを依頼する
もしも、業者に作業を依頼する場合は、必ず複数の業者に見積もりを依頼してください。また、見積もりを依頼する際は、訪問してもらうのが良いでしょう。簡易的な見積もりの場合は、後から追加費用がかかる場合が多いです。また、実際にゴミの量を見てもらうことで、どこまで作業をしてもらえるのかや、ここまでならいくらかかると具体的に作業の確認ができます。
不用品買取サービスを利用する
最後に、不用品買取サービスを利用する方法です。ゴミ屋敷清掃業者の中には、不用品買取サービスを行っている業者もあります。買取可能なものがあれば、費用の足しになります。
ゴミ屋敷条例について
最後に、ゴミ屋敷条例について解説します。
ゴミ屋敷条例とは、ゴミ屋敷によって害虫や悪臭などにより良好な生活環境が損なわれている状況を解消することを目的としています。ゴミ屋敷の周辺に住んでいる近隣住民の健康で安全な生活を確保するために、ゴミ屋敷に対して寄り添った支援を行い、ゴミを撤去した後も、再度ゴミ屋敷に戻ることがないように見守り支援を継続していきます。
ゴミ屋敷条例は、自治体によって内容が異なり補助金が出る場合もあります。また、「ゴミ屋敷条例」も通称で、自治体によって名称が違います。
例えば神戸市のゴミ屋敷に関する条例では、ゴミの撤去に対しての支援金を最大100万円受け取れます。他にも、京都市のゴミ屋敷に関する条例では、住民が自力で片付けを行えるようにケアをします。
ゴミ屋敷条例について気になる方は、お住まいの自治体へ問い合わせてみてください。ただし、地域によっては定められていない場合もあります。
ゴミ屋敷の片付けはラクエコがおすすめ
ゴミ屋敷を片付けるお金が十分でない場合は、できる限り自分で片付けを進めるようにしましょう。そのうえで、仕上げは専門の片付け業者に依頼するのがおすすめです。「不用品回収ラクエコ」は業界最安値の片付け業者なので、お金に不安のある方も、ぜひ1度お問い合わせください。あらゆるゴミであふれたゴミ屋敷の片付けを3時間程度の作業で終えた事例などゴミ屋敷の片付け実績も多数ありますので、作業の進行もご安心ください。